地域に合った診療所という言い方が適切かは少し不安がありますが、要するにその地域に住んでいる方々の年齢やおおまかな地域性を意識する必要が在るということです。歯科の診療科目で表記出来るものには歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科の4科目が在りますが、最近はそれ以外に予防歯科・審美歯科・インプラント・ホワイトニング等の言葉がかなり聞かれます。どれも私費治療になるもので保険適用にはなっていません。
例えば今検討している店舗の所在がお年寄りの比率が多い地域だとして、そこでフッソや審美の話をしてもなかなか反応に厳しい事が多いでしょう。虫歯予防だからと言って子供に限る訳でもないですし、年配の方が審美に全然興味が無い訳でもありませんが、基本的な立ち上がりに時間がかかるケ−スが多いと思われます。
また仕事等に追われる中小企業の経営者や商店主の方が多い地域ですと、保存治療の根治などで時間をかけられると辛い方が多くいるかもしれませんね。他に例えば江戸っ子と呼ばれるような方が住んでいる地域と、六本木や青山・赤坂ではお住まいになっている住人の気質にも違いが在ります。このように開業しようと検討している地域に住んでいる方々の年齢別比率や気質等をふまえて、ご自分の診療形態を検討していく事が重要になってきます。もちろんその逆で自分がやりたい診療にあった地域を検討して、その地域の中から開業候補地を決めていく方法もあります。
ただどちらで開業されたにしても、新規に開業した場合は、まだ地域や患者との信頼関係が出来ていませんので、スタ−ト時はとりあえず保険治療の話から入っていき私費治療への移行となっていく形が一般的でしょう。ただしあまり長い間保険治療をベ−スにしすぎると、私費への移行に苦労するようになるかもしれません。
良く雑談で出る話ですが、「東京地区で言うと中央地区や西東京方面は私費のケ−スが出やすい」とかの会話になるような地域でも、それなりの設備と会話力は必要になります。ただし良いと言われる地域に良い物件は無く、同業者があふれ、もし良い物件があったとしても保証金や家賃が高く、その為階数が高い所を検討しなくてはならないのが現状です。