開業のポイント|しっかりとした資金計画

重要な資金調達

歯科医院開業にあたって、最も重要なものの一つが資金準備です。

これがしっかりしていなければ事業計画の規模や借り入れ金額の把握などが出来ません。それと開業資金のうち自己資金が多ければ多いほど安全な事業計画が立てられます。出来れば開業資金の30〜50%位の自己資金が欲しいところです。それは宣伝広告や外装等を含めた差別化にも有効に作用します。また運転資金に余裕を持てると開業当初の診療にゆとりが生まれ、患者さんの希望に沿った診療計画が立てやすくなります。

ではここで開業資金の例を見てみましょう。

広さは20坪、1階の事務所仕様( 壁・床・天井・エアコン等が最小限で付いている) で、消費税を含んだ金額として考え、資金調達を考えて見ましょう。

選定された物件の広さが広すぎたり、家賃単価や保証金が高ければ単純に増額しますし、当然広い範囲の内装をすれば工事代金が増えます。それから広さの平均値は女性で15〜22坪位、男性で20〜28坪位が多いようです。ただし広い狭いは店舗次第で決まりますので弾力性を持って考えましょう。

店舗賃貸関係諸費用一式
500万と仮定
内装関係一式
1,200万と仮定
大型機械関係一式
1,300万と仮定
小機材・家具・宣伝
600万と仮定
運転資金(8ヶ月位)
1,000万と仮定

これだけで4,600万円にもなってしまいます。上記以外でも警備保障や電話・火災報知関係・保険・税理士・有線等々を足すと簡単に5,000万円は必要になります。この他レセコン・デジパン・レ− ザ− 他と金額を増やすことは簡単です。

上記の場合例えば

自己資金が1,000万ですと残り4,000万を調達する必要が生じます。 4,000万を10年2% で借りると月約40万の返済となり一般的に借り入れ返済の安全範囲を超えそうになります。この為毎月の返済額を少なくする為には、期間の長い融資を優先して調達していく必要が発生することになります。

資金の調達方法

  • 親族・知人からの借り入れ
    話が早く金利・返済年数もかなり自由だが、贈与税の対象にしないために、契約書は必要・・・・「ある時払いの催促なし」にしない為に自動引き落としが分かりやすい。
  • 国民生活金融公庫
    一番ポピュラ− である。信用保証と担保設定の併用が可能で7,200万が限度、金利が低く比較的長期間で設定して貰える。他との大きな違いは事前資金として早い段階での融資実行が可能。
  • 民間銀行・信用金庫
    担保が必要で苦戦することも多い。若干金利が上がりなおかつ返済期間も短い事が多い。経営状況の安全判断で変動する。
  • リ−ス
    非常に借り入れをし易いが、設備にしか利用不可であり、基本的に契約満了時点では自分の物にならず再リ− スや事後の買い取りとなる為若干割高。実質年利換算は5〜6%付近で期間は償却範囲内が一般的

以上の他にも色々有りますが、基本的にはほとんど担保が必要で、しっかりとした事業計画書や見積書・市場調査資料の他謄本や証券証明等も必要になります。