開業のながれ

1 場所の選定

ご自分の診療特性と地域との相性を確認しながら、商圏調査等を基に候補店舗付近の人通りや雰囲気を、曜日や時間を変えて確認する。
ただし良い物件程時間の余裕が無い事が多いので迅速に、時には申し込みを優先する必要が有ります・・・・・。調査と慎重な検討は絶対に必要ですが、そればかりを重要視していると、他の業種に先手を打たれてしまい先に進めないことにも繋がります。

2 基本構想と資金計画

自分のイメ− ジに合った地域と立地をしぼり、総予算作成の為に将来像に沿った規模や機材を決める。

消費出来る自己資金・親族等の支援・担保可能な土地や証券などを把握し総予算の枠組みを確認する。

3 事業計画の作成

良さそうな候補が出た場合、店舗の候補選定に平行して事業計画を作り、規模・機材・スタッフ・内外装のイメ− ジを作る。その後融資申し込み時に必要になるので、見積書の用意や資金計画の準備をする。


4 資金計画の作成

3で作った事業計画を基に、見積もりを組み自己資金・借り入れを含んだ資金計画を練り上げる。保証人の確認と担保資料の取り寄せを行う。 金融機関

5 店舗契約の締結

上記各ポイントに問題が無ければ店舗契約を結ぶ。だめ元で家賃の金額交渉をするが、競争相手がいたり新築物件だったりすると難しい事が多い。それとあまり強く交渉すると話が壊れることも有りますので、微妙な処理が必要になります

6 レイアウトの開始レイアウトボタンへ

ほとんど借りるであろう物件が出てきた段階で、その店舗で開設可能なレイアウト作成を開始して日程や金額把握に先手の準備を開始しておく。それにより無駄な家賃の発生を小さくし支出を抑える。(5)の店舗契約が済んだら、ユニットの配管工事等に必要になるので大型機械の機種を決める。広告宣伝や、人材募集の準備を開始する。

例えばお年寄りが多い地区ですと、バリアフリ−の診療所が出来れば効果的となりますし、比較的若い方が多い時などは、洗口コ−ナ−やトイレ・スリッパ入れ等に清潔を前面に出すなどを意識するとかです。最近保健所の指導で、患者さんのプライバシ−確保のために、診療ユニットの間にパ−テ−ションを入れる事を求められることもあります。 レイアウト

7 内装工事開始

内装・建築工事契約から工事開始となります。その工事期間中にすることはたくさん有ります。内装等の材料の打ち合わせはもちろん、看板・チラシ・パンフレット・材料の打ち合わせや・スタッフ募集と面接の準備・電話の申し込み等様々な申し込みや、契約などが山積しています。開業予定を意識しながら日程を組みましょう。工事完了後ユニットやレントゲン等の大型機械の取り付けが有ります。

8 大型機械取り付け

大型機械の取り付けと同時期に保健所への届け出と社会保険事務所へ保健医療機関の指定申請を行います。この許可申請締切りは都・県により違いが有りますので、担当事務所と良く打ち合わせをしながら申請をしてください。これが済みますと、あとは家具や事務用品・生活用品・その他の電気製品等を揃えることになります。最近はインタ− ネット等を使い安く揃えたりすることも有ります。

9 的確な広告宣伝

基本的スタンスはセンス良く、気持ちよく、個性的で受けが良く・・・かなり目立つ等を考慮して作成してください。デザインを自分でやり、インタ− ネット等でデ− タ送信をして安く仕上げることも出来ます。ただしその時は禁止事項を注意して作成することを忘れないで下さい。開業チラシは大切な地元への初デビュ− 、個性的で心に残る文章をお願い致します。ありきたりよりは個性的! を意識してパンフ作成、当社は最近パンフ的名刺を紹介し始めました( 三つ折りパンフより効果あり) 。 名刺サンプル

10 スタッフ募集と面接の実行

最近はこれがかなり苦戦します。経験・金額・休み等の組み合わせで悩むのは当然ですが、間違うと募集しても応募が無く面接出来ないことも有ります。給料を多くすれば良いのでしょうが限度が有りますので、勤務医中にどなたか協力者が発見できるとかなりの財産です。これが収まりますといざ開業日への準備に向けたスタ− トです・・・もう一息頑張ってください。

11 開業・診療開始

さて色々大変な思いと苦労を重ねて準備をしてきました。いよいよ開業です、内覧会をされた方もいらっしゃるでしょうし、付近の商店や町会に挨拶回りをされる方もいらっしゃるでしょう。さあ開業です・・・・ですがこれからが本番です・・・スタッフ・患者さん達とのコミュニケ− ションや健康管理に気を遣って頑張ってください。開業おめでとう御座います!

12 労務・税務

あっという間にオ−プン初日を迎え、気がついたら夜中になってもレセプトの整理や給料計算をしていたり、来院患者の増減に一喜一憂する毎日。治療・経費・収入・スタッフ等診療所に関する全ての事に気を配り、それだけで満杯状態なのに日計・月計そして確定申告、患者が増えたりスタッフの都合で新しく人を雇ったりしなくてはならいなど仕事と責任は山の様にあります。そんな時には税理士さんや労務士さんの力を借りることになります。最後は自分の判断になるわけですが、色々相談していく中で自分の知識を増やしながら、依頼事項を増やしていくのが理想的かもしれません。